2018年10月3日水曜日

2ndアルバム・リリースのお知らせ。

本年11月リリースの2ndアルバムの詳細をお知らせいたします。


1stアルバムに続き、素晴らしい方々に関わっていただいて作品づくりがすすめられてまいりました。
ご参加くださったミュージシャンの皆さま、関係者の皆さま、そしてこれまで聴いてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。


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江藤有希 2nd Album「tatto」(タット)

2018年11月7日(水)発売
Happiness Records
HRBR-012 ¥2,222(+税)

<作曲・編曲・ヴァイオリン>
江藤有希

<参加ミュージシャン>
笹子重治(ギター)
橋本歩(チェロ)
岡部洋一(パーカッション)
林正樹(ピアノ)
織原良次(フレットレス・ベース)
田中景子(ヴィオラ)
佐藤芳明(アコーディオン)
中西文彦(ギター)

『tatto』
01. awake
02. 回転木馬
03. シネマティーク
04. 突貫工事
05. pave'
06. 樹々の向こう
07. 月と稜線
08. 夜の帳のおりる頃
09. ノラ目線
10. 蝶々ワルツ
11. 水の器
12. SL
13. あお

illustrated by Yachiyo Katsuyama


取扱店、購入方法については後日お知らせいたします。
どうぞよろしくお願いいたします!



2018年6月24日日曜日

2ndアルバム・レコーディングのご報告。

5月はライブがなく、体調をみながらなるべくゆっくり過ごしつつ、ひたすら2ndアルバムの準備や、音楽を聴きにいったりして、色々な栄養をもらっていました。


そして、6月前半、2ndアルバムのレコーディングを終えることができました。
4月の手術 から2ヶ月。
無事にレコーディングにたどり着くことができ、ご心配くださった皆さま、お世話になった方々に心より感謝申し上げます。


4日間のレコーディングの記録を残しておきます。


●6/7(木):1日目

(左から平野さん、歩さん、佐藤さん、江藤、笹子さん)



初日はギター笹子重治さん、チェロ橋本歩さんとのトリオ編成を中心に。
そして一曲、アコーディオン佐藤芳明さんにご参加いただきました!

よ、よよ、予想以上のサウンド。
佐藤さんにしか作れないような、空間の広がり。
聴いていてうっとりしてしまいました。
超ご多忙のなか、素晴らしい演奏に感謝です。
笹子さん、歩さんのプレイはもちろん、提案してくださるアイディアにもたくさん助けていただきました。
やはりこのメンバー、音を出しているときもそれ以外のときも、楽しく過ごせるのはとてもありがたいです。

そして、音を録ってくださったのは1stアルバム「hue」と同じく、スタジオハピネス・平野栄二さん!
これまで、私の音を一番たくさん録っていただいてます。
特にヴァイオリンのような、ちょっと「耳につく」ような要素の強い楽器は、録り方によってこうも違うか!
と思うことも多かったのですが(もちろん他の楽器もですが)、「hue」での音色が良いとたくさんの方に言っていただけたのも、平野さんのおかげなのです。
スタジオハピネスで、平野さんのもと、録音していく作業自体が楽しいことも、ありがたいことです。

皆さま、ありがとうございました!
(この時点であと一曲、書けていませんでした・・汗)


●6/10(日):2日目

(左から江藤、荒井さん、中西さん)

2ndアルバム・レコーディング2日目は、ギター中西文彦さんとのデュオ曲でした。

寂しさをテーマに、アレンジを確認しながら音づくりを進めていきました。
中西さんとのデュオユニット・サウスコンシャスでは、南米系の比較的ノリの良い曲が多いのですが、今回のオリジナルは、静かな、空間がキモになるような曲。
短い時間ながら繰り返し演奏することで、曲のあるべき姿が、自然に整っていったように思います。

中西さんならではの音色や、間合い。
このデュオらしく仕上がったと思います。


この日のエンジニアは、荒井哲さん。
それぞれの楽器の音色について、ミュージシャンが望むポイントを理解してくださって、気持ち良い音にしてくださいました。

中西さん、荒井さん、ありがとうございました!
録音はまだまだ続きます。


●6/11(月):3日目

(後列左から歩さん、景子さん、岡部さん、林さん、
前列左から江藤、笹子さん)

1曲目は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為の作品。
この曲のアレンジがなかなか仕上がらず、ギリギリまで楽譜制作にかかっていました。
もし間に合わなかったら即興にしよう!などと心のなかで逃げ道をつくっていましたが、なんとか間に合って、いざ音出し。

ピアノ林正樹さん、ヴィオラ田中景子さん、チェロ橋本歩さん、ヴァイオリン江藤。
この組み合わせでの録音は1stアルバムhue収録の「sonolento」以来、3年ぶりです。
皆さまの素晴らしい音で、アレンジの心配も吹き飛びました。
林正樹さんは、テイクごとに色々なアプローチを試してくださって、それが聴くたびに素晴らしいので、同じブースで録っていた弦部隊3人は、その都度感動していたのでした。

2曲目は、このメンバーにギター笹子重治さん、パーカッション岡部洋一さんが加わり、最大編成の曲。
ライブですでに演奏していた曲ですが、部分的に弦アレンジを加え、華やかになったかなと思います。
私は田中景子さんのヴィオラの音色がとても好きです。
今回はすべて音符指定のアレンジでしたが、ライブではコード譜のみのお任せにも素敵に対応してくださる、心強いプレイヤーです。

このタイミングで記念撮影。
デザイナーの北川正さんに撮影していただきました。
なんか、巨匠がいっぱい!
北川さんには「hue」のデザイン以来とてもお世話になり、今回のアルバムもお願いしていて、すでに楽しみなアイディアもいただいてます。

3曲目、4曲目は笹子さん、歩さん、岡部さん、江藤で。
絶妙なテンポの違いで楽器の歌い方が変わってくる。
当たり前のようで、繊細な作業を何度か繰り返すと、皆が一致して「このテイクが良い」というものが生まれます。
岡部洋一さんの、初めてなのにすでに曲を知っている感と、あの音色。
やはり唯一無二と感じます。

録音は、スタジオハピネス・平野栄二さん。
無事に3日目を終えて、残すところあと1日となりました。

自分のアルバムとしては2度目のレコーディングとなる今回、音楽面ではもちろん、それ以外の面でも、ご参加くださった皆さまから学ぶところがたくさんあって、毎日感動の連続です。
一緒に音楽をつくってくださること。
楽しく過ごせること。
とてもありがたく、幸せなことで、それが日毎に深まる気がします。
身体の疲労感は増していきつつ、幸福感も増していく。
すごい体験をさせてもらっているなぁと感じます。
皆さま、ありがとうございました!!
作曲&アレンジのプレッシャーからも解放され、レコーディングは残すところあと1日です。


●6/12(火):4日目

(左から織原さん、歩さん、江藤、笹子さん、岡部さん)

ついに最終日でした!
フレットレスベース・織原良次さんにご参加いただき、まずは2曲。
細かい説明をせずとも、ギター笹子重治さん、パーカッション岡部洋一さんとのお三方から生みだされるグルーヴは、本当に気持ち良いです。
その上でチェロ橋本歩さん、私は楽しくやらせていただきました。


特に2曲目は、今回のアルバム中、最も難しい曲。
音数が多くて弾きづらくてとっても疲れるユニゾンの多い大変な曲なのですが(誰が作ったんだ)、織原さんは譜面を渡されたのが当日とは思えないほど素晴らしいプレイ。
ソロでもぐっと心をつかまれました。

3曲目は、笹子さん、岡部さん、歩さん、江藤で。
ライブですでに演奏していた曲ですが、岡部さん効果でさらに曲の個性が増しました。
あ、この4人で、7/11(水)青山プラッサ・オンゼでのライブが決まっています。

ここまでで全13曲。
予定曲をすべて録り終えました!
しかし、これで終わりではありません。

コーヒーブレイクの後、いよいよ岡部さんのパーカッション・ダビング。
すでに録った音に、パートによって色々なパーカッションを重ねていきます。
(中には楽器でないものも)
私は実は、この時間が好きです。
岡部さんが重ねる音は、そのひとつひとつ、音色にぐっときます。
そして、多層構造なので、最初は何をやっているのかわからない。
きっと岡部さんは音で空間設計をされているのだと思います。
仕上がったとき、「この曲、こんな曲だったんだ!」
と驚かされます。
それがすべて、カッコいい。
仕上がった曲を聴くと、本当に感動します。

ここまでで、すべての録音作業を終えました。
4日間、お世話になった皆さまに、心より感謝申し上げます。
連日長い時間、とてもやりやすい環境で録音してくださったスタジオハピネスの平野栄二さん。
ここからミックス作業に入り、平野さんとの往復書簡が始まるので、まだまだお世話になってしまいます。

ご参加くださったミュージシャンの皆さま、本当にお一人お一人が素晴らしく、感動の嵐でした。
音だけでなく、曲が少しでも良いものになるよう、一緒に考えてくださったり提案してくださったり、試してみることも楽しいことのひとつでした。

ずっとトリオで演奏してきた笹子重治さん、橋本歩さんにもたくさん助けていただきました。
常に曲全体をみて、的確なアドバイスをくださる笹子さん。
録り直すとき、「更新する!」と笑顔でこたえてくれる歩さん。
直しではなく、更新。素敵です。
皆さま、本当にありがとうございました!

アルバムは秋以降のリリース予定です。
どうぞお楽しみに♪

2018年5月3日木曜日

4月のライブレポート。

先日の記事「つくる、身体」にたくさんの反響をいただきました。
わざわざメールをくださったり、ご心配や励ましのお言葉をたくさんいただき、大変ありがたく思いました。


その後の体調ですが、手術前の、起きていられないような疼痛(子宮内膜症の代表的な症状といわれています)からは解放されました。
しかし、手術の傷の痛みがまだ残っていたり、身体の疲れやすさは思っていた以上で、やはり無理は禁物なのだなと実感した次第です。


そんななか、4月のライブも無事に終えることができ、ご来場くださった皆さま、共演者の皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
以下、レポートです。


4/21(土)石塚明由子さんライブ@西荻窪イプリカナ




(ご来場の方にイプリカナさんからプレゼント)


初めて訪れたイプリカナさんのアトリエ。


あゆこさんから聞いていたとおり、ヴァイオリンの生音がとても気持ち良く響く空間でした。
素敵にリノベーションされた木の空間に響く、あゆこさんの歌声と、ギター。
そのすき間に、遊んだり、重ねたり、時に後ろからワッとかぶさったり(音で、です)。
ああ、こういうことが大好きです。

そしてやはり、あゆこさんの音楽が大好きです。
あゆこさんがMCでもご紹介くださった「ハシケン×江藤有希」。
あゆこさんがメインで活動されていた「vice versa」のイベントに、「ハシケン×江藤有希」でお呼びいただいたことがありました。
ハシケンさんとのデュオは、私にとって歌とギターまたはピアノに絡むヴァイオリンの、表現の幅を広げてくれた活動。
ここにきて、あゆこさんと、デュオならではの表現に集中する時間は、とても幸せな機会でした。

個人的にこの日は手術後の初ライブということもあり、多くの方にご心配や励ましのお言葉をかけていただきました。
あゆこさん、イプリカナのかなさんにもお気づかいいただき、皆さまの温かさに感謝。


4/22(日)江藤有希トリオ@藤沢カフェ・パンセ






ご予約満席をいただき、盛況のうちに4ヶ月ぶりのライブを終えることができ、感謝申し上げます。

出来たてほやほやの新曲たち。
初演というものは、いつもドキドキします。
直前まで、アレンジや構成に迷ったりしていましたが、当日リハでそれも解決。
ギター笹子重治さん、チェロ橋本歩さんと奏でる楽しさを、どの曲でも感じました。


カフェ・パンセでのライブはいつも雰囲気が温かく、それはお店の持つ空気やホスピタリティゆえと毎回思います。
この日は各地からご来場いただき、遠くは関西からも足をお運びいただき、感謝でいっぱいでした。
ご来場くださった皆さま、カフェ・パンセの皆さま、ありがとうございました!!
いよいよ、6月には2ndアルバムのレコーディング。
そしてこのトリオにパーカッション岡部洋一さんをお迎えして、7/11(水)青山プラッサオンゼでのライブが決まっております。


4/29(日)佐藤公哉さんライブ@二宮ブーランジェリー・ヤマシタ。




(終演後、関係者のお茶会では手作りケーキをいただきました)


昨年、イチベレ氏のワークショップで出会った佐藤公哉さん。
その後、web音楽サイトの記事でインタビューしていただいたり、その直後に偶然別の場所で、今回共演させていただいたピアノの権頭真由さんと出会ったり、ご縁をいただいてご一緒させていただいた演奏会でした。

いつも美味しいパンを買いに行ったりフレンチトーストを食べに行っていた、ブーランジェリー・ヤマシタさんの演奏会に初出演というのもうれしかったです。
予想以上に気持ち良い響き。
午後のやわらかい光に満ちた空間で、公哉さん、真由さんと一緒に音をだすのはとても楽しい時間でした。

ご遠方からのお客さまや、初めての方からも温かいお声をたくさんかけていただきました。
ブーランジェリー・ヤマシタの皆さまの素晴らしいおもてなしにも感謝です。
皆さま、ありがとうございました。


以上、4月のライブ・レポートでした。


(おまけ)


4/30(月祝)Choro Club@平塚サッドカフェ。




長年共演させていただいている、笹子重治さん率いる「ショーロクラブ」のライブが、平塚サッドカフェで行われました。
ご近所ということもあり、夫と共にお手伝い。
あまりにも美しくて、落涙。
長年に渡って活動されているということ以上に、笹子さんご自身もおっしゃっていたように、
「ここまでダイナミズムに注力するユニットも稀少」
ということを体現されていて、このお三方でひとつの生き物のような感じでした。
平塚で聴けて、感激の夜でした。


2018年4月12日木曜日

つくる、身体。

昨年のライブ・レポートも続きを書けないまま、とても久しぶりの更新になってしまいました。




実は先日、入院・手術をしておりました。
病名は、「子宮内膜症」。
婦人科の病気です。

昨年12月頃から不調があり、年が明けて、これまでにない腹痛に悩まされるようになりました。
検査で子宮内膜症とわかり、本来は2〜3cmの卵巣が、片方だけ直径10cmにまで大きくなっていました。
色々と調べて悪性のものは見つかりませんでしたが、「子宮内膜症」は

・進行性の病気で、がん化するリスクがある。
・痛みがどんどん強くなっている。

ということで、手術することになりました。


ここ数ヶ月は、痛みとのたたかいでした。
痛み止めを飲んでもあまり効かず、ただ横になってうなっているような日も多かったです。
2ndアルバムのレコーディングに備えてあまりライブを詰め込んでいなかったことが幸いしました。

手術を控えるなか、ライブやレコーディングの機会では、共演者の方々、関係者の方々に温かく支えていただき、無事に終えることができ、感謝でいっぱいです。


手術は生まれて初めてのことでしたが、素晴らしい環境の病院、信頼できる先生に出会えて、安心して過ごせた数日間でした。
冒頭の写真は、病室なのです。
ツアーでもこんな良い部屋にはなかなか泊まれません(笑)。
手術直後や翌日は、身体に色々な管がついていたりして、不快な症状も多かったのですが、翌日夜にはその管もとれて、夕食のお粥もいただくことができました。

術後の経過も良く、予定通りに数日で無事に退院することができました。
退院からの数日は傷の痛みがあり、あまり動けませんでしたが、その痛みも少しずつうすれ、一日一日、できることが増えているように思います。
何もできない体調のなか、ずっと支えてくれている家族には、本当に感謝してもしきれません。


さて、退院してからの生活といえば。


とにかく、無理をしないこと。
とはいえ、無理のない範囲で動く。
少しずつ外出もしています。
昨日は初めて電車に乗って出かけました。


そして、とても気をつけていること。
それは食事です。


「子宮内膜症」について本を読んだり、ネットでも色々と調べました。
すると、気をつけなくてはいけない食べ物がいくつかありました。
これまで、好きなように好きなものを食べていましたが、ここにきて、食べ物で身体がつくられていくのだと、あらためて実感しました。
ここ数年、乱れに乱れまくっていた食生活を反省。
できる範囲で身体に良いものを、なるべく手作りしています。
退院直後は、家族が作ってくれました。
いまは私自身でも、あまり長い時間台所に立てないので簡単なものばかりですが、それでもやはり身体に良いものをいただいている気がします。


手術前は、
「入院して、新しい曲ができるかな」
などと思っていましたが、最初にやらなくてはならないことが、日々の生活や身体の基盤を整えること。
やはり、これが整って、はじめて「つくる」ことに向かうことができるような気がします。

昔の自分ならば、体調そっちのけで、練習や作曲に邁進していたかも知れません。
いまは、年相応に(笑)じっくり、良いものをつくれるような身体を、まずつくりたいと思います。


とはいえ!
今月もライブがございます。

4/21(土)石塚明由子@西荻窪・イプリカナ
4/22(日)江藤有希トリオ@藤沢・カフェパンセ
4/29(日)佐藤公哉@二宮・ブーランジェリーヤマシタ
 

いずれも、とても楽しみです。
そして、江藤有希トリオは、夏までライブがありません。
2ndアルバムに収録予定の新曲も初演しますので、ぜひお聴き逃しなく。
最後はしっかり宣伝でした。
皆さまのご来場を、お待ちしております!


2018年1月10日水曜日

2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。








2017年はとても移動の多い年でした。
それだけ、たくさんのご縁をいただいた年でもありました。
足を運んでくださった皆さま、聴いてくださった皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
 
2018年は2ndアルバムの制作を予定しています。
年が明けて、少しずつ曲作りをはじめているところです。

新しい一年が、素晴らしい一年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

(昨年のレポート、まだまだあります。少しずつ更新予定です)