2004年2月14日土曜日

リオ篇 2月14日(土)

今日は初ニテロイ。ホジェーリオに誘ってもらいホーダ・ジ・ショーロへ。
まずセントロにあるプラッサ・キンゼまでタクシーで行き、そこから船にのる。
なんとなく緊張しつつ船の切符売り場に並び、チケットを買う。ニテロイまで200円しなかったと思う。船着き場には大きな船。去年の芦ノ湖観光船以来だ。 昼の12時に出航し、乗っている時間は20分ぐらい。お天気も良く非常に快適、船からの眺めがとても気持ち良かったです。
ニテロイに着き、待ち合わせ場所「アラリボイーヤ銅像」の前にいくとホジェーリオが通りの向こうから手招きしている。ホジェーリオの車で目的地に向かう。 出発したのはニテロイのセントロで、リオのセントロとはまたちょっと雰囲気が違う。車は海岸沿いに進み、UFOみたいな形で有名な美術館、大学ホール、いくつかの海岸を通る。 ホジェーリオがそのつど土地の名前を説明してくれるのだが「イカライ」「トゥピナンバ」などなんとも不思議な感じの名前。インディオが最初につけた名前だそうだ。途中、いきなり「ここはサンフランシスコ海岸だ」と言われ、ずっこける。まぁ聖者の名前ということでしょうけれど、あまりに雰囲気が違って。それにしてもニテロイの風景は素晴らしい。緑も多くて空気もおいしい。とってものどかで大好きになりました。

さて目的地は静かな住宅街にあるお家。それぞれの家の庭には美しい草花が日にてらされて、まぶしいばかりだ。ここではしょっちゅうホーダ・ジ・ショーロが 行われていてるらしい。ホストはカシャーサ(かなり強いお酒)通だそうで、挨拶がわりにちょっとだけなめたけれどカッと熱い。まったくの下戸なのであとは遠慮する。
食べ物はミナス料理。フェイジョアーダなども普通とは色や香りが微妙に違う。色々なお料理があってすべてが美味しい。デザートは全種類制覇。カボチャを使ったお菓子が独特の食感で気に入った。
続々とメンバーが集まり、バンドリンのホナウド、そしてホナウドの弟でホジェーリオの兄にあたる(名前は忘れた)パンデイロ奏者、フルートやサックスを4 本も持参したジルセウ・レイチ。皆好きなようにビールやカシャーサや用意された美味しい食べ物をとりつつ、次々と演奏していく。


 ホナウドが「モンティのチャルダッシュを弾け」というので久々に弾く。他の人たちもパッと弾けちゃうんだからすごいなぁと思う。驚いたのはカルリーニョ ス・レイチというギタリスト。なんとジャコー・ド・バンドリンの録音のほとんどに参加していたという。80歳を越えているが、そんなふうに思えない演奏はさすが。なんともいえない味わいがあり、所々忘れた曲もあったようだけれど、一緒に演奏していて目があった時のおちゃめな笑顔など、とても楽しかった。 この日、ホナウドの膨大なレパートリーに呆然とする。次々と出てくるのだ。そしてカルリーニョスのギターを「貸して」ととってしまい「コードはこうだよ」と示す。そうかー、メロディーをわかっているだけじゃあんな演奏はできないわけね、と納得。

夕方近くなって、ホジェーリオがグロリア・ホテルで演奏の仕事があるというので、コパカバーナに近いので一緒に出発することにする。この日は本当に暑くて、エアコンのついていない車の中は本当に蒸し風呂のよう。行きは船だったけど、車だと海上高速道路を利用、また違った風景が目の前を通り過ぎる。ドライブ気分で楽しかった。グロリアに早めに着いたので冷たいお水を立ち飲みする。お金を払おうとしたら「ここは自分が払うから、君は日本でキリンの分を払って」とホジェーリオ。はいはい。

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